よくある質問にスッキリ、ガッツリお答えするシリーズです。
今まで電気や灯油の暖房器具を使っていたけど、
暖まるまで時間がかかるし、今年こそ、ガスの暖房器具を導入したい!
でも、ガスホースって何?電源は要るの?ガスってなんだかよく分からない…。
そんなあなたの疑問にお答えいたします。
まず、調べること
初めてご購入の場合に必要なもの
ガスファンヒーターやガスストーブが初めての場合は、
本体のほかに下記が必要です。
- ガスコード(強化ホース)
- ガスコンセント(ガス栓)の位置と種類を確認
- 電源コンセントの位置を確認(ストーブの場合は不要)
- ガス栓がホースエンド型の場合のみ、ガス栓用プラグ
詳しくは、以下に説明していきます。
確認必須!家のガスは都市ガス?プロパンガス?
便利で快適にガス器具を使うために、大切なチェックポイント。
ご自宅のガスの種類をまず確認しましょう!
ガスの種類は大きく分けて、都市ガスとプロパンガスがあります。
都市ガス用とプロパンガス用は、ガスの熱量が違うため、機器の併用ができません。
間違えると不完全燃焼や過剰燃焼となり
大変危険ですので、必ず確認してくださいね。
分からない場合は、ガスのご利用明細書に書いてあるガス供給会社さんに聞いてみましょう。
種類 | 表記 | 特徴 |
---|---|---|
都市ガス | 12A・13A 他 | メタンを主成分に持つ天然ガス。空気より軽い。水道のようにガス管を通じて供給される。地域により成分が異なる場合がある。 |
プロパンガス | LPG | プロパン・ブタンを主成分に持つ液化石油ガス。空気より重い。ガスボンベで配送されてくる。成分は全国共通。 |
※都市ガスで12A・13A以外の場合は、一般的な都市ガス用ガス機器はご使用できません。ご利用のガス供給会社さんにお問合わせください。 |
お引っ越しなどでガス種が変わった場合も同様ですが、
燃焼部分の部品を交換すること(燃転)で、ご使用できるようになります。
器具メーカーのお客様相談室などでご相談してみてください。
ガス栓の位置とタイプを調べよう
家庭用のガス栓は、「コンセント型」か「ホースエンド型」のいずれかです。
ガスファンヒーターは、カチットタイプのガスコード(強化ホース)を使用しますので、
カチットタイプの「コンセント型」のガス栓が必要です。
壁や床に埋め込み型になっていたり、キッチンのガス栓から分岐している場合などがあります。
ガスコードの長さは?
ガス栓の位置を確認したら、ガスコードの長さを決めます。
ガスコードは最大5mまで
ガス機器を安全にご使用いただくために、ガスコードは最大5mまでとなります。
これ以上長くしてしまうとガスの圧力が足りなくなり、
ガス器具の能力を正しく発揮することができなくなってしまうためです。
0.5m | 1m | 2m | 3m | 4m | 5m |
---|---|---|---|---|---|
11.7kW | 9.72kW | 8.05kW | 6.91kW | 6.38kW | 5.90kW |
大容量の50号タイプが5.81kWですので、結構ぎりぎりですね。
50号の場合は余裕を持って3mまでのホースをオススメしています。
ホースの中をガスそのものが通っていることを考えると
大は小を兼ねるとは考えずに必要十分な長さにしていただく方が
安心・安全にお使いいただけると思います。
5mでは届かない場合は?
別途費用がかかってしまいますが、ガス栓(ガスコンセント)の増設がオススメです。ガス栓の増設は、現在ご利用のガス供給会社さんにご相談ください。
後付けの場合、キッチンの床下収納の穴等から床下にもぐって
床コンセントとして増設するのが一般的です。
電源は必要?
ガスファンヒーターはAC100V電源が必要です。
電源とガス栓が離れている場合は、電源コードは延長コードを使用し、
ガスコードのほうはガスファンヒーターを動かしたい範囲で
必要十分な長さだけ、お選びいただくのがオススメです。
ガスストーブは電池式ですので電源は不要です。
停電時でも、ガスさえとおっていれば暖房できます。
災害時もガスの復旧が比較的早いプロパンなら、防災にも強い暖房器具といえます。
お部屋の広さと暖房能力
外気温やガスファンヒーターを使いたいお部屋の広さによって、
必要な暖房能力が決まってきます。
暖房能力は「kW」で表されます。目安は下表をご参照ください。
※「温暖地(室内外の温度差が15℃)」の断熱材なしの建物が基準となっています。
暖房能力 | 木造戸建住宅 | コンクリート集合住宅 |
---|---|---|
20号(2.44kW) | ~7畳 | ~9畳 |
35号(4.07kW) | ~11畳 | ~15畳 |
50号(5.81kW) | ~15畳 | ~21畳 |
室温設定がついているガスファンヒーターの場合、
適温になると自動で暖房が弱まりますので、多少余裕のある能力でもOKです。
迷ったら大きいほうを選びましょう。
ガスストーブの場合は「全面」と「半面」の2段階のみとなりますので、
上記のめやすに近い能力をお選びいただくのがオススメです。
ガス代、やっぱり高いですか?
地域やガス会社により大きく異なりますが、
一般的には電気のエアコンや灯油のストーブと比べるとどうしてもお高めとなってしまいます😨
4.07kWタイプで都市ガスで1日2~300円(8時間)、
プロパンならその1.5倍程度(業者や契約価格により異なります)でしょうか。
※外気温や設定温度、お部屋の広さなどにより異なります。
リンナイのHPの、
ガスファンヒーターのガス料金(ランニングコスト)の調べ方も
ご参考にしてみてくださいね。
エコ運転が優秀
ガスファンヒーターも、ここ数年発売されたモデルは
エコ運転機能が年々優秀になってきています。
エアコン並みとまではいきませんが、昔のモデルを使っている方は、
新しい機種に変えるとガス節約になるかもしれませんね。
ガス代節約には、エアコンとの併用もオススメ
エアコンで一番電気を消費するのは、室温を設定温度にあげるまで。
外気温が寒い時期には時間も電気代も一番かかります。
まずは立ち上がりに強いガスファンヒーターですばやくお部屋を暖め、
暖まったらエコ運転のエアコンに切り替えることで、
料金を節約しながら、早く快適な室温にすることができます。
とくに、「寒い朝」には絶大な威力を発揮します。
数分でお布団から出られる暖かさはやはり快適です♪
最近よくいただく質問。おはようタイマーって違いがあるの?
おはよう運転は、好きな時間に1時間運転してくれる機能です。
タイマーは、時計式と残時間式があります。
意外に使い勝手に影響する部分なので寒がりの方は要確認!
24時間時計式タイマー
目覚まし時計のようにセットする24時間時計式タイマーは、
朝暖かくないと布団から出られない!毎朝7時にはぽかぽかで目覚めたい!
という方にオススメです。
残時間式タイマー
残時間式は「運転開始までの時間」が選べます。起きる時間から逆算するので少し面倒ですが
「スイッチを入れればすぐに温まるし、タイマーはたまに使うくらい」という方は、
お手頃価格の残時間式でも十分と言えそうです。
ガスファンヒーター、安全なのですか?
電気や灯油の暖房と比べると、ガスファンヒーターは換気など気になるところも多いですね。
電気や灯油のファンヒーターと比べて、安全なのでしょうか?
ガスファンヒーターは現在、どの機種でも
転倒時停止、換気のチェック、フィルタのチェック、OFFタイマーなど、
何重にも安全機能がついていますので、灯油と比べるととても安全な暖房といえます。
電気・灯油・ガス、それぞれのメリット、デメリットは?
とはいっても、『灯油や電気も捨てがたいなぁ』という方のために、
据え置きのファンヒーター、ストーブについて比較してみました。
お部屋やご利用シーンによって向き不向きがありますので、
いちばんぴったりの暖房を見つけてくださいね。
電気
電源コンセントを差し込むだけなので扱いが簡単、換気がいらず安心。
安価な機種も豊富で手軽さではいちばんの暖房です。
消費電力が多いので、ブレーカー落ちには注意が必要。
暖かさはガスや灯油には及びませんが、こたつやパネルヒーターなど
複数の暖房器具を併用すると容量が足りなくなりやすいです。
空気が乾燥しますので、別途加湿機等があったほうが快適です。
灯油
ランニングコストの安さが魅力。また空気が乾燥しにくいです。
電源があれば使用できるので、比較的移動もしやすいです。
ストーブなら、暖房のついでにやかんやお鍋を温めることもできます。
暖まるまで時間がかかること、灯油調達・補充の手間がかかること、
点火・消火時の灯油のニオイが難点です。
また、灯油の補充の際にこぼしたりする恐れがあります。
燃料タンクがあるため、本体はやや大きめ。
密閉度の高い建物は、結露や換気に注意が必要です。
ガス
スイッチを入れると5秒で温風が出てすぐに暖まる、パワフルな暖房能力が魅力。
空気が乾燥しにくく、ニオイもほとんどありません。
また室温調整機能も優秀で、ガスの使用量をおさえる工夫もされています。
ON/OFFのみのガスストーブの場合も、着火・消火がすぐにでき室温調整が簡単です。
ガス接続があるので、移動が少し不便です。
地域によりガス料金が高いことと、ガス栓が無いと増設の費用がかかることが難点です。
灯油と同様に、密閉度の高い建物は、結露や換気に注意が必要です。
お手入れ・メンテナンスも忘れずに
ガスファンヒーターの後ろにあるフィルターは、
少なくとも1か月に1度は、掃除機でホコリを吸いましょう。
外側も、やわらかいクロスで拭いて、いつもきれいに✨
年数が経つと内部に入り込んだホコリも故障の原因になりますので、
3シーズンに一度は点検に出していただくのがオススメです。
まとめ
ガスファンヒーターは、正しく使えば安全で快適な暖房です。
都市ガスの地域でお部屋にガス栓のある方はとくにオススメ!
これまでの暖房が寒いと感じる方や、石油ストーブで不便を感じている方は、
ぜひご検討してみてくださいね。
分からないことがありましたら、お気軽に当店までおたずねください!