小田原は古くより、梅花の名所・梅干の産地として知られています。 梅干が小田原の名産として広く知られるようになったのは、江戸時代に小田原が宿場町として発展してからで、東海道を上下する旅人が箱根の難所を越える際、気力・体力を養い、渇きをうるおし、弁当の腐敗を防ぐものとして、梅干が必需品であったためです。 こうして小田原は、梅の栽培に適した風土に恵まれ、梅干作りには欠かせない塩も相模湾に面した地の利を活かして生産されていましたので、梅干の産地として発展してきました。 現在も市の北東部に広がる曽我梅林で、様々な品種の梅が栽培されています。 毎年2月に曽我梅林で開催される「梅まつり」では、真っ先に美しい白い花を咲かせる「十郎」の様子で、その年の梅の実の良し悪しを予測します。 生産量は少ないものの、品質ではどこの産地にも劣らない、小田原の梅干をぜひご賞味下さい。 |